【活動レポート】「大企業のブランドマネージャーが起業したワケとナチュラルブランディングについて」育休、いいとも!Vol.3 開催レポート

第3回目の「育休、いいとも!(※)」は、

サントリーで新商品開発やブランド戦略などに携わり、現在は「人」というブランドを輝かせる〝ナチュラルブランディング”で起業されているブランドプロデューサー村本彩さんをゲストにお迎えし、起業に至るまでの思いや経緯、現在の活動などを伺いました!


(※)「育休、いいとも!」

育休をユニークに過ごした人や、育休で人生を変えた人をゲストに迎えて、
育休コミュニティのメンバーがお話をお伺いする会。
小さな子どもがいても、様々な方の生き方に触れられるようにと
オンラインで企画しています。


★ゲストプロフィール

村本彩さん 

 AYA's Branding代表。ブランドプロデューサーとして活躍する2児(6歳・2歳)の母。

 サントリーのマーケティング部門で新商品開発・ブランド戦略・マーケティング戦略に携わり、10年間で100以上の商品を開発。商品の独自価値を見つけて個性を際立たせ、売れる商品へと育ててきた。

 2回の出産を経て強く感じた「人はそれぞれ唯一無二の価値があって素晴らしい」、「ライフステージの変化の中でも自分の可能性に蓋をせず、挑戦する女性を応援したい」という思いから、2018年春に退社後、「ナチュラル・ブランディング」で起業する。

 現在は、個人起業家・経営者・キャリアチェンジを検討中の方向けにブランディング・マーケティング戦略のサポートを行っている。


【育休、いいとも!本編】

◆Part1◆ 会社員として充実した日々を送りながらも、起業に至ったワケ

◆Part2◆現在のお仕事について。「ナチュラルブランディング」とは?

◆Part3◆質疑応答


◆Part1◆ 会社員として充実した日々を送りながらも、起業に至ったワケ

 サントリーと言えば、誰もが一度は商品を手にしたことがある超有名企業です。そして会社が大好きで、責任ある仕事も任され、ワーママとして充実した日々を送っていた彩さん。傍から見ると、どうして会社を辞めて起業!?と思ってしまいます。彩さんの中の葛藤、強い思いをお聞きしました。

 彩さんは入社後3年間は営業の仕事に就き、4年目からブランドマネージャーとして商品開発に携わってこられました。

 彩さんは自らを振り返って、ブランドマネージャー時代の特徴は「当たりもあるが失敗も多い」と表現されました。でも「やってみなはれ」精神が社内に根付き、失敗が美談として語られることも多い社風もあったことから、失敗もネガティブにはとらえていなかったそうです。

 プライベートでは2度の育休を取得。1度目の育休から復帰後には入社前から希望していた念願の「ゼロからの新ブランド立ち上げ」を任せてもらえることに。この開発では、「このために会社に入ったんだ!」と思えるくらいの強い思いを込めて取り組まれました。

 しかし、その商品がわずかな期間で終売になったことで大きな喪失感を感じるとともに、「これは本当に必要な仕事?子どもを預けてまでやりたい仕事なのか?」と少しずつ疑問が出てきたそうです。

 その疑問を無視せずに向き合った結果、会社が大好きではあったものの独立という道を選択されました。彩さんの「ママは忙しいので、考える時間を意識して持たないとちょっとした違和感、もやっとした気持ちを見過ごす。それを見過ごさないのは自分に対しての誠意」という言葉は、聞いている者の心にグサッと突き刺さりました。


◆Part2◆現在のお仕事について。「ナチュラル・ブランディング」とは?

  彩さんのキービジュアルを見ると「自然体のままで」や「ナチュラル・ブランディング」など、気になるワードがいくつもあります。現在のお仕事について詳しくお聞きしました。

 彩さんのお仕事は、大きく言うとマーケティングサポートを行う起業コンサルタントですが、「起業するかしないかに関わらず、自分の名前で生きていくことを目指す女性をサポート」することだそうです。

 山ほどいる起業コンサルの中で、これまでのキャリアを活かせ、且つ自分の情熱の源泉でもあるブランディングに特化したサービスを開始することを決めたとか。彩さんいわく、ブランディングとは自分をよく見せるための手段ではなく、本来自分が持っている価値を最大限に引き出して一番魅力が伝わるものにすることだそうです。ありのままの自分に価値を見出せない人が多いですが、「これまで頑張ってきた人には絶対ある。これから頑張りたい人にもある。人生経験、これまでの経験が価値で、それをクライアントさんと一緒にみつける」という心強い言葉をいただきました。

 驚いたのは、実際のコンサルティングの中でまず一番最初にやるのが「産まれてから記憶にある限りの感情の動いた経験をすべて書き出す」ということでした。そこから、その人の価値観や他にない経験をみつけてつなげていくそうです。

 「何か新しいことを始めようと思った時に多くの人は資格取得など足すことを考えがちだけれど、ナチュラル・ブランディングではこれまでの人生でやってきたことの中からビジネスにつながる種をみつけます。その上で補強するプラスアルファの学びは大切」というお話は、参加者の目からウロコが落ちたようでした。


◆Part3◆質疑応答

Q. 自分をブランディングするって重要なの?会社員なら必要ない?

A. 全員やった方がいい、やった方が生きやすくなります。

ブランド=価値。価値というのは人の頭の中にある良いイメージの集合体で、それを育てていくのがブランディングですが、面白くもあり難しくもあるのが、価値は関係性の中で変わってくるものだからです。

 例えば、会社員時代、マーケティングの部署で自分よりすごい先輩は何人もいましたが、独立してブランディングとは無縁の人の中に行くと自分の持つスキルの価値が上がりました。どこで活かすかで価値が変わるので、自分の一番輝ける場所を探してそこで発揮していくことが重要です。どういう仕事・人間関係の中で自分の力を発揮していくかを、自分の持っているものと周りの関係性のなかで考えられるようになると、会社の中でも自分の立ち位置が明確になると思います。

 ちなみに私は結婚式の主賓あいさつで上司から”ブルドーザー”と言われました。ブランドの仕事に携わっていると自分の意思決定によって何億というお金が動くので、プレッシャーに負けて自分の思いよりも正解を探そうとしてしまう人が多い中、ガンガン突き進んで形にしてくれるのが強みだ、とも言われました。売れるかどうかは後の話で次々と面白いのを考えてくれる人、次はどんなアイディアを持ってきてくれるかというワクワクキャラでした(笑)。私自身としては、ロジカルで確実に売れる商品を開発できる先輩に強い憧れを抱いていましたが、その先輩に「ヒットを出すのも大切だけど、打席に立ち続けることができること自体がすごい」とも言ってもらえ、その言葉は大きな励みとなりました。

 自分が組織の中でどういうポジションにいるか?というのは、仕事のスキルに限ったことではなく人間関係でも必要な視点で、例えばてきぱき仕事を回す人は意志が強く衝突を生みやすいので、それを中和する人は絶対に必要な存在です。コミュニケーションとしてのポジションもあると思います。

 今の時代、安泰の会社でもいつどうなるかわかりません。会社の中でも自分の仕事やコミュニケーションスキルを「ブランディング」という視点で捉え意識して行動していたら、突然会社の外に放り出されるような時が来ても自信を持って個人でやって行けると思います。


Q.一人目の育休、二人目の育休中をどのように過ごしていたの?

A.一人目は「初めてのママ業」というのを楽しんでいました。

 生活は子ども中心で、ママも一緒に出来るヨガなどに通ったりしましたが、自分のキャリアや人生を見つめ直す時間はあまりなかったです。それは、入社時からずっと会社の中で掲げていた目標「ゼロからイチを立ち上げる、新ブランド立ち上げ」ということがまだ達成できていなくて、復職してやりたいことが明確にあったことが大きいと思います。一方で、子どもがいてもフルタイムで職場復帰できるのか?という不安はありました。そのために主婦スキルを高めることばかりに関心が向いていましたね。

 二人目の育休では、一人目の時と全く状況が全然違いました。目標だった新ブランド立ち上げも経験して自分の足りない点を痛感したものの、当時は次の目標が明確に持てず、育休に入る前から「自分自身を見つめなおそう」と思っていたものの何をどうすればいいのかが分からないまま時間だけ過ぎていきました。

 いよいよ復職が目前となって、子ども二人を抱えながらフルタイムで働くというのが物理的に厳しいということから、ベビーシッターさんを日常的にお願いしていくことを検討したのが、最初のターニングポイントとなりました。それまでは何度か緊急時に利用していたものの、子どもも慣れず大泣きするので利用に対して罪悪感がありました。そこで、緊急時だけでなく、日常的にシッターさんの助けをもらいたいということを夫にプレゼンして決めていきました。

 緊急時利用は親目線、そうではなく子ども目線で考えた時に日常にシッターさんがいる方が子供の生活のスタンダードになるので、心理面でも子どものためにはその方が良いと思って踏み切ることが出来ました。実際に今は、毎週シッターさんに会えることを子供も心待ちにしていて、キャンセルすると怒られるほど(笑)子供にとってもかけがえのない時間になっています。また、復職に向けた準備として、たまたまキッズラインも見ていたら、社長の経沢さんの二度目の起業に至るまでを綴られた本を読んで「自分の悩みはしょぼいな、もっと頑張れる!」と思いました。そこで育休インターンを見かけ、新しい視点が広がるかもと思って申し込んだのが二つ目のターニングポイントになりました。

Q.なぜ大企業から起業の道を選んだの?

A.キッズラインのインターンが転機です。サントリーは愛社精神が強く、辞めるという選択肢を持つ人が少なかったのに対して、キッズラインで出会った人は部署異動の感覚で転職している人が多かったです。辞めること自体が大きい決断ではなく、自分が思っていたよりも選択肢はたくさんあるのだと気づいて、「自分にとって本当にベストなのは何か」を考えるきっかけになりました。その結果、大切にしたい価値観・ライフスタイルとしての理想・自分のやりたいことを掛け合わせると、私の場合は起業でした。

 思えば元々はアナウンサー志望でしたし、他にも仕事で関わる広告代理店のクリエイティブディレクターが実績を残すと独立して個人事務所を構えて行くように、フリーになって個人の名前で勝負できる人に対して、昔から「カッコいいなー」という憧れを持っていました。でも特別な才能やスキルがある人しかできないと思っていましたが、決してそうではないということに気づき、挑戦するに至りました。起業といっても、私の場合は会社を興したいとか経営者になりたいとかそういうものよりも、「自分の好き」を追求して独立したという意味合いが強いです。

 「村本彩」という名前で勝負していく上で、仕事を自分で取りに行く必要があります。「村本彩」という存在を知ってもらうことから始まります。そこから、どんな仕事が出来るのか発信していくことで、仕事に繋がるんです。集客も、いきなり仕事に繋げようとするのではなく、自分の想いや価値観を声を外に向けて発信することが大切です。自分で言語化できていなければ、他の人には絶対伝わらない。とにかく自分自身の人となりやビジネスへの想いを徹底的に掘り下げていくことが重要だと思います。

 大企業から独立する難しさとしては、失うリスクが大きく見えるからジャンプしづらいことではないでしょうか。例えば今、めちゃくちゃ不幸で、現状に全く満足していなくて、目の前の現実を何としてでも変えたいと思っていたら、失うリスクなんて考えずに踏み出せると思うんです。でも大企業で働いている人の場合は、80%幸せなんだけど20%の不満がある…そんな人が多いんじゃないかと思うんです。その時、20%の不満を解消するよりも80%の幸せを失うリスクに目が向くとなかなか新しい一歩が踏み出せません。でも小さい違和感、20%の不満を妥協せずにコミットしていこうと思うこと。これが自分に対して誠実であるということだと私は思います

 私は姉から、「家庭も仕事も充実しているのに、欲張りなんだね」といわれてグサッときたことがあります。でも今は、欲張りでもいいじゃんってそう思えました。他人の言葉に惑わされず振り回されず、「幸せはいつも自分を心が決める by相田みつを」という言葉と同じで、自分のモノサシで幸せを図れることが大切です。


Q.起業って夫にはどう話したの?反対されなかったの??

A.一番身近な家族の共感を得られなかったら、他の人を巻き込むことが出来ないですよね。私も夫に話すのは緊張しましたが、なぜそう思うようになったのか等の大きな想いを共有するように心がけました。最初は戸惑っていたと思いますが、その時点では否定も肯定もせずに受け止めてくれました。さらにその後、起業塾に通うためのお金を工面する必要があった際は高額で夫婦共通資産から出すしかなかったので、正座をして交渉しました。アレコレ聞かず「必要なんでしょう?」と出してくれた時には、男前だなーと思って惚れ直しました(笑)。

 起業をすることによってパートナーシップが崩れる夫婦も実際いるし、分かれ道にはなると思います。起業となると関わる人や行動も含めて見えづらくなると思ったので、それまで以上にコミュニケーションの量を増やしました。愛情表現もしっかり見えるように、言語・非言語両方のコミュニケーションを心掛けていました。夫の協力なくしては成し遂げられない、一人で突っ走ったのではなくて、夫自身が第一の応援者だと思えるような関係構築をしていくことは大切で、努力してきた部分でもあります。会話の量は圧倒的に増えましたね。今は私の発信を見てすごくいい仕事をしていると励ましてくれるし、自分自身のキャリアを見つめ直すきっかけにもなったと、私のキャリアチェンジがお互いにとってのポジティブな転機として活かせていることがとても嬉しいです。


Q.起業や独立に向けて悩んでいる人へのメッセージを!

A.今置かれている状況が幸せだと、それが壊れるのではないかと不安を感じてしまうと思います。でも、5年、10年後に後悔しない選択をしてください。

私は仕事で多くの経験をして、たくさん失敗もしました。その失敗したことに関しては、今も後悔はありません。でも、やらなかったことに対しては後悔が残っています。仕事と子育ての両立は大変なので、無意識のうちに、ママは子どもを優先してしまい、自身の感情に無頓着になりがちです。でも、自分が何を大事にしたいのか、あくまで自分目線で考えて、自分自身の納得感を常に更新する、そんな人生を送ってほしいと思います。


Q.その時々の状況(職場・家族等)に応じて、自分という存在(役割)が変わります。その状況ごとにターゲットを定めて、ブランディングを考えるべきでしょうか。

A.確かに、マーケティングをどこにするかにより、自分の価値は変わります。そのため、その場に応じた、様々な顔(ブランディング)があるのは当然だと思います。ただ、もしそれらの顔の中で、不統一な面があり、そこに何か違和感があるとすると、もしかしたら、本来の自分ではないものが含まれているのかもしれないですね。


Q.企業で働きながら、副業として起業することは考えなかったのですか?

A.当時働いていた会社は、副業禁止でした。こっそり起業することは可能だったかもしれませんが、それは私の性格上嫌だったので、選択肢としては考えられませんでした。もちろんそれは個人の考え方次第なので、ビジネスネームなどを用いての副業でも良いと思います。中には副業OKな会社に転職して、ポジティブにパラレルキャリアを形成して行っている方も増えていますよね。

 ただ、企業で働きながら副業をするということは、どうしても自分のエネルギーを二つに分散させる必要があると思います。一つのアクセルを全力で踏む場合と、二つのアクセルを交互に踏む場合、どちらのスピード感があるかというと、やはり前者だとは思います。

 最初からスピードをつけて良い結果を得たいのであれば一つに絞るべきだし、時間がかかってもいいからじっくり前に進みたいという方は、絞る必要はありません。働き方やライフスタイルから、自分が納得できる選択をするとよいと思います。

大きな組織に属しているからこそ得られる人脈や経験もあると思いますし、組織の中で行う仕事は多くの人が関わるからこそ、社会全体への影響力も大きくなります。一方で個人でビジネスをしていくと、社会に与える影響力は小さくなりますがクライアントと深く関わり、自分にしかできない仕事をすることができる。自分にとってどちらがベストか、その価値観は人によって異なります。つまり、全員に共通する正解はないのです。選択肢は常に無限にあると考えることが重要だと思います。


Q.モノのブランディングと人のブランディングの共通する点、異なる点は?

A.ビジネスとして価値を生み出して、対価を頂くということでいうと、人もモノも、基本的には同じだと思います。ビジネスのマーケティングにおいて言えば、人には感情があり、動くこともできる。つまり、人はモノよりも大きなパワーを秘めている点が、ブランディングをしていても醍醐味ですね。


Q.ブランディングを明確化するためには、自分自身の感情の起伏点を振り返るべきでしょうか。

A.例えば、突然「ここがあなたの強みだよ!」と自分のことをあまり知らない第三者にいわれても、納得はできないと思います。まずは自分が過去に抱いた感情を掛け合わせながら、ご自身のブランディングを確立することが大切だと思います。そのためには、これまでの人生において、感情が揺れ動いた経験を掘り下げることが必要だと思います。


Q.学生時代、「ビールの売り子で売り上げNo.1」となった時のブランディングはどのようなものだったのですか?

A.当時、特に「ブランディング」を意識していたわけではありません。でも今振り返ってみると、自然とブランディングをしていたのだと思います。

ビールの売り子は、1試合につき約50人いて、重たい樽を担いで何時間も売り歩くため、体力勝負の仕事。男性が圧倒的に有利のため、女性は3割程度でした。売る商品・価格はみんな同じです。その中で、私はどうすれば売上げを増やせるか、つまり、お客さまが「私」から買う理由はないか、考えました。

まずは、体力を消耗しないために、売り場の範囲を限定しました。ただ、それではお客さまの数も限定されるため、その範囲にいるお客さまは私から必ず買ってくれるように、自分のファンになってもらおうと思いました。そのために、自分と他の売り子の違いを見極めました。

たとえば、当時「美脚の女王」と呼ばれた、足のきれいなクールビューティーがいました。男性は、美脚大好きですよね。私は、とりたてて美脚ではなかったので、その売り子と美脚では争いませんでした(笑)。彼女になくて、私にあるもの、それは「笑顔と愛嬌」だと思い、とにかく笑顔でお客さまと楽しくコミュニケーションを取ることを優先しました。効率を考えると、おしゃべりするより売り歩いたほうが一見売上に繋がりそうですよね。でもビールを注ぐ間、お金を頂く間、とにかく笑顔で楽しく会話をすることで、周りのお客さまにも、「あの子から買うと、楽しそうだな」と思わせる。そうやって、自分と他の売り子との差別化を図りました。「また3回裏あたりに来てよ」なんてお客様の方から言っていただくこともありましたね。

あとは、試合開始直後が、一番売れるタイミングなので、その時は、他の女性が担ぐ2倍の容量の樽を担ぎました。売れ時を見逃さないということですね。

私は、人生をロールプレイングゲームのようにとらえています。ゲームでは、敵が来た時に、「戦う・話す・逃げる」といった、選択肢がでてきますよね。そのように、何か物事が起きた時は少し俯瞰して自分の状況を捉え、「お、きたきた、さて、どれを選ぼうかな」と、自分のとる道に対し、楽しんでいます。

Q.起業する前と後では、子どもへの接し方は変わりましたか。

A.会社員の頃は、忙しくて自分自身に余裕がない時に、子どもがぐずると、「私は仕事頑張ったのだから、少しは空気読んでよ」と思ってしまうことがありました。子どもには無理ですよね(笑)、その時、手を上げることは一切ありませんでしたが、自分の機嫌次第で接し方がコロコロ変わるのは、まるでDV男のようだ…と思い、とにかく情けなく感じていました。その時は、仕事も子育ても頑張っているけれど、周囲の人に認めてもらえない、そんな自分自身も納得できない、というのが出てしまっていたのだと思います。

 今ももちろん、余裕がなくなるとイライラすることはありますが、でも以前のように、イライラのはけ口が子どもになることはありません。今は、自分の意思に基づいて行動しているので、忙しくしているのも、自分の意思によるもの。つまり自分自身に納得しているので、子どもにあたることはないですね。

 彩さんのお話を聞いて、自分の身に置き換えて考えるメンバーも多く、激しく共感するとともに、今後自分がどう生きるか、改めて考え鼓舞された素晴らしい機会となりました。


村本彩さんの無料メールセミナーはこちら:https://ayas-branding.com/lp/

起業に興味ある方だけでなく、「自分の名前で生きていきたい」と思う女性は必見です!


 第3回育休いいとも!も大盛況で幕を閉じました。次回もお楽しみに!