インタビュー06.「~i Branding~ 日常をアップデートし続けるワタシを好きになる」

製造業 ゆっぴーさん(30代)

MIRAIS:2期所属(2019年4月~9月)

次期メンバー募集プロジェクト(※1)参画、3期サポーター(※2)(2019年10月~2020年3月)※2019年11月末復帰

子供:長女5歳、次女0-1歳(参加当時)

※1 プロジェクト:希望者を募り、チームを形成して進める期間限定の企画
※2 サポーター:現役メンバーの相談役となるOG


1. MIRAISに出会ったきっかけ、入ろうと決めた理由を教えてください。

2019年春。新生活、新学期というワードが目につくようになり、このままあと約半年間、長女の保育園送迎・食事づくり、次女の育児、家事のルーティーンを続けて育休が終わることを想像すると・・・物足りなさを感じていました。次女も長女と同じく昼寝時間が短く、夜も何度も起きるショートスリーパーであることを理由に、どこかで自分のやりたい事をあきらめていました。そんな中でも『自分時間』を捻出したい、恐らくもう二度と人生にないこの育休期間に『これをやった!』というアウトプットを残したい、そんな思いで育休者対象のサービスやコミュニティーを探していると、いつの間にかMIRAISのホームページに辿り着いていました。

入会の決め手は、同世代で、2人の子どもの性別・年齢も全く同じだった主宰者の栗林さんの熱意に圧倒され、すぐにファンになってしまったこと。「MIRAISは練習場」という理念に強く惹かれたこと。そして、活動がオンライン中心だったことも、中部エリアに住む私にとっては魅力的でした。メンバーが多い関東圏・関西圏でのオフ会参加は難しいけれど、東京での勤務経験があり、生粋の関西人なので、両エリアのママたちとオンラインで繋がる未来にワクワクしながらMIRAISの門をノックしました。


2. 育休テーマとそのテーマに決めた背景を教えてください。

育休テーマ:「~i Branding~ 日常をアップデートし続けるワタシを好きになる」

*i → 私、愛

*Brand+ing → ブランディング進行中を表す

*わたし =『今』 →  ワタシ =『未来』


育休テーマ設定の背景:

第2子の産休に入る前、上司との会話の中で『復帰後は、チームリーダーとして組織を率いてプロジェクトを進めてもらうだろうから準備しておいてね。』といったニュアンスの言葉があり、頭の隅にひっかかりながら育休期間前半戦を過ごしていました。

・リーダーを担うには、今の自分のままでは自信がない。

・何か新しいことを始めたいと思いながら、行動に移せていない。

・1日1回は必ずイライラして、自分を好きになれないし、最近、ママ大好き♡という言葉も聞けていない。

1日を振り返ると、「あーっ、今日も〇〇できなかった…」と自己肯定感だだ下がりの毎日を繰り返していました。

そんな日々とさよならをして、毎日新しいチャレンジを取り入れてアップデートを繰り返しながら過ごしたい。子どもたちの成長だけでなく、『自分の成長』に気付ける日々を送りたい。どんな些細なことでもいい。今日から始めよう!そんな想いで、育休テーマを設定しました。

3. 育休テーマ達成に向けてどのような育休を過ごしたか教えてください。

毎日小さなチャレンジを重ねていくことで、日に日に自分らしさを取り戻せている感覚がありました。

例えば、昨日より15分だけ早く起きる。次女との散歩コースを変えてみる。長女との時間を長めに取ることを意識してみる。SNSで気になった人やコミュニティーをフォローする。普段めったに食べない食材を買って、ホットクックに調理をお任せしてみる。はじめまして^_^のMIRAISメンバーのfacebook投稿に初コメントをしてみる。

MIRAIS内の新規事業・戦略チーム(※3)への仲間入りを宣言したことも、勇気を出してチャレンジした出来事でした。メンバーの自己紹介に惹かれ、この人たちとなら何かできるに違いない!と参加を決め、結果、直感的に動いたあの時の決断は大正解!

活動期間が半年間しかない中、チームの活動方針も戦略も、自分たちの「やりたい」という思いに沿って超高速スピードで進めていくスタイルが、スタートアップ企業にいるみたいでした(スタートアップ企業にいたことはないけど)。朝から晩まで繰り広げられる怒濤のチャットのやりとりは、本当にみんな子育てしてる?!ご飯作ってる?!と思ってしまうほど(笑)メンバーを思いやりながら声かけをして、動ける時に、動ける人がタスクをぐいぐい進めていくスタイルは、ママだからこそできること。

誰一人、時間に余裕のあるメンバーはおらず、誰もが制約を抱えながら活動しているMIRAIS。

一緒に活動するメンバー個人だけでなく、その先にいるメンバーの家族への思いやりを常に忘れることなく、メンバーがどんな感情で動いているかを文字や画面越しにいつも察知しながら、本音で語り合い、SOSを出し合える信頼関係が成り立っていました。

「はじめまして」から始まったコミュニケーションは、いつの間にか「家族」と会話しているような感覚になっていきました。

そして、復帰前の半年間は月1回は職場へメールで近況報告を行ったり、時に子連れで社員食堂にお邪魔したり、復帰に向けて徐々にコミュニケーション頻度を高めておいたことも会社・自分にとってスムーズに職場復帰できた秘訣だったと思っています。

※3 チーム:企業でいう部署のような機能で、MIRAISを運営を支える重要な役割を担う。新規事業・戦略、イベント、運営、広報、プロモーション、会計、図書委員の計8つのチームがある。それぞれのチームに7~8名の有志メンバーが所属して、参加メンバーがMIRAISでの活動をより楽しめるように目標を決めて取り組む。


4. MIRAISに入ってどのような変化があったか、復帰後に活かしていることがあれば教えてください。

まず、子育てをしながらも試行錯誤して自分時間を上手に見つけ、ご機嫌に過ごす“努力”をしているママがこんなに大勢いることに驚きました。加えて、自分の『やりたいこと』が定まっていて、想いを言語化したり、次から次へとアクティブに行動しているママたちに刺激をもらいました。そのおかげで『私は何をやりたいのか?』と内省時間を作る習慣ができ、毎月、1. MIRAISでの活動 2. 家族との時間 3. 自分時間 について振り返り、月ごとの満足度をレビューし翌月のアクションを具体的に決めることができました。その投稿に対してメンバーから共感や応援のコメントがもらえることで、自分では気づいていなかった点が強みだと分かったり、新しくチャレンジしたことをめちゃくちゃ褒めてもらえることで1日気分を上げて過ごすことができるようになりました。その結果、目標にしていた「子どもたちにも優しくなれる」過ごし方ができる日が多くなっていきました。

MIRAISの活動を経て自分自身が大きく変わった、というよりも、よりポジティブに自分自身を受け止め、成長(進化)過程の今の自分をスキになることができたのかも。

もうちょっとやれる、もう少し上を目指したいと思いがちで、現状に満足することが不得意だったけれど、“今”時点の“わたし”をちゃんと認めてあげよう、好きになろう・・・2期メンバーとの関わりを通して、そう思えることができました。私にとって、MIRAISは『自分の強み・良さを引き出してくれる場所』だったので、職場に戻ってからはグループメンバーの個性・強みを引き出しながら仕事を進めるスタイルが自然と取れているように感じます。


5. MIRAISの活動で1番思い出に残っていることは何ですか。

MIRAISの活動の集大成として卒業パーティーでメンバーと初めてFace to Faceで顔を合わせることができた瞬間です。直接会うのは初めてなのに、お正月やお盆の時にだけ顔を合わせる親戚と再会した時のような懐かしさと安心感が一気に込み上げ、鳥肌が立ちました。特に約5ヶ月間ほぼ毎日Zoomやチャットでありのままを見せ合ってきたチームメンバーとの対面は、格別でした。静岡県在住だったので1歳児を連れて新幹線往復3時間をこなせるか、そもそも親子共々元気に参加できるか、本当に直前までドキドキでしたが、思い切って、期間中たった1回のオフライン会=卒業パーティに足を運ぶことができて幸せでした。

オンラインだけで、ここまで大切な仲間が育休期間にできるなんて。育休を“誰と”過ごすかで、こんなに変わるんだ。そう感じました。

育休ありがとう!MIRAISを立ち上げてくれてまゆみん、本当にありがとう!とMIRAISを卒業した今でもその気持ちはずっと同じです。


6. 今後の目標を教えてください。

『花咲く虹色の太陽』これはセルフラベルワークショップ(※4)で考え抜いた、私のラベルです。

「やっぱり、ゆっぴーは太陽だったよ!」と卒業パーティー後にワークショップでペアでワークを行ったメンバーにかけてもらった言葉は忘れません。

人一倍豊かな感情のグラデーションを武器に、初めて出会う人、毎日関わる人の心に花をそえられるような存在でありたい。自分が取り組むことには溢れんばかりの情熱を注ぎ、そのパッションを周りの人へもお裾分けしていきたい。

そのために心がけたいことは、

・やりたいことをやるために、やらないことを決める

・自分を褒めてあげる

・子どもたちの心の動きをキャッチする

心が動く瞬間瞬間を大切に、日常をアップデートし続ける活動をこれからも続けていきたいです。MIRAIS、大好き!!

※4 セルフラベルワークショップ:参加者同士でペアワークやグループワークをしながら、自分の強みややりたいことと向き合い、それを言語化して、自分を表すオリジナルのキャッチコピー(セルフラベル)をつくる、MIRAISオリジナルのワークショップ