インタビュー04.「家族のミライを描く」
サービス業 まりえさん(30代)
MIRAIS:1期途中~3期所属(2019年1月~2020年3月)※第2子育休中
子供:4歳娘、1歳息子
●質問事項
1.育休コミュニティ「MIRAIS」に出会ったきっかけ、入ろうと決めた理由を教えてください。
出会ったのは一昨年の8月。代表の栗林さんがMIRAISを立ちげるというメッセージを知人がシェアしているのを見て。そのとき、『なんとなく育休をなくしたい』というコンセプトに共感しまくりました。というのも、一人目の育休がまさにそれでした。とにかく毎日何して過ごそうと途方にくれる日々を過ごしていました。
そして育休が終わる頃すごく後悔。次の育休は絶対に『なんとなく育休』にしたくないと思いました。
特に後悔していたのは、人との関係性作り。支援センターで出会う他のママとは、子供を介しての表面上の会話しかできなくて、でも、きっとあの人達ともっと一歩踏み込んで色々な話をしたらもっと楽しかっただろうなぁ、きっと色んな仕事をしてたり色んな経験をしてきたんだろうから。次の育休は絶対に一歩踏み込んだ関係性を作る!と決めていました。
栗林さんの投稿を見たときはちょうど二人目を妊娠していた頃なので、産休に入ったら絶対に入ろうと決めていました。入ったタイミングで1期途中の募集をしていたので加入しました。
2.育休テーマと、そのテーマに決めた背景を教えてください。
テーマ:『家族のミライを描く』
今回の育休で一番やりたかったのは、今後自分らしい働き方・生き方をするために、色々な物事に触れて模索しながら未来の理想図を描くこと。
最初は自分の未来を描くことをテーマにしようと思ってましたが、夫も7ヶ月の長期育休を取り、今後の働き方について考えていたようなので、夫婦でコミュニケーションを取りながら家族の未来図を描こうと思いました。
ちなみに、あえてカタカナにしたのは、既成概念にとらわれず自由に未来図を描いてみたいなと思ってのことです。
3.テーマ達成に向けてどのような育休を過ごしていたか教えてください。
テーマを取り組むにあたって、どうして未来の理想図を描こうと思ったのかというと、これまでの人生において自分は何が得意なのかをあまり理解してなくて、私にはこれだ!と誇りを持てる何かを持っていなかった気がします。
会社も新卒からジョブローテーションの多い会社で、専門的な働き方をしていなかったため、自信が持てなかったのもあると思います。
でも理想の働き方や生き方を考えるにあたって、やはり私にはこれ!と誇れる自分らしさは外せませんでした。
そこでまずは、とにかく自分と向き合いました。自分はどんな人間で何をすることが得意なのか。
そんなことを考えているときにMIRAISの『セルフラベルワークショップ』(※注)に出会いました。
WSを通して自分について考えを深め、『周囲巻き込み型ワクワクメーカー』という自分のラベルを作りました。人を巻き込みながら、その輪の中にワクワクを仕掛けていくのが私は得意だとその時に自覚をしました。
そのことに気がついてから、この育休では自分の強みを伸ばすことに注力し、色々と行動しながら未来図を描いていこうと決めました。
強みを伸ばすため、住んでいる千葉県流山市で地域ママコミュニティ『ナガレヤママムズ』を立ち上げました。ママ友作りのプラットフォームとして、リアルのイベントだけでなくオンライン上の繋がりも通して、『たった一人でも本当に仲良い人を見つける』そんな場所です。
今ではメンバーが150人程度います。
今ではただのママサークルという位置付けではなく、流山市主催イベントの1企画を任されたり、企業とのコラボをしてみたり、ママ同士が子供を介してのみ仲良くなるのでなく、ママ自身が自分らしく輝ける場所になってきました。
この経験により自分の得意の形を確信し、これから働いていく上での自分の武器にすることができました。
そして、動いているうちにコミュニティマーケティングに興味をもって、これから自分の専門分野として取り組みたいという未来の理想図ができました。
こんな自分らしさの形に気づけたのもMIRAISに入ったからこそ。そこがスタートでした。
また理想の未来を描くにあたって、これまでの既成概念を取っ払いたかったため、育休中に長期で日本以外の国で暮らそうと決めました。
そして実際に去年夏に1ヶ月間家族でセブ島へ留学に行ってきました。
これまでできなかった経験ができて本当に良かったです。
現地からMIRAIS向けにオンラインレポートを行ったりもしました。
(※注)セルフラベルとは
セルフラベルはストレングスファインダー(R)の上位5つの資質と、自分の【行動特性】【過去】【未来】の3方向から自分を振り返り、これから自分がやりたいことを言語化したものです。MIRAISではワークショップ形式で自分の強みややりたいことと向き合い、参加者同士でペアワークやグループワークをしながら各々のセルフラベルを作成します。
4.MIRAISに入ってどのような変化があったか、また、復帰後に活かされていることがあれば教えてください。
入ってからMIRAISで繰り広げられている世界が想定以上だったことに驚きつつも、実は一番変化のキッカケとなったのは、あまり作り込まれていない自主企画に参加したとき。
これまで自分は、何か自ら企画を立ち上げる時は、ある程度作り込んだり時間をかけないといけないと思っていましたが、MIRAISではいい意味で完成しきってない企画に参加し、でも主催者と参加者の対話の中で企画が作り上げられていき、結果的に学びが多く参加者の満足度も高そうでした。
これまで私は、完璧じゃないと相手を楽しませられない、と思っていましたが、トライアンドエラーで飛び込んでいける場所なんだ、と気が付きました。
そう思うと、この育休がすごくチャンスに思えたのです。会社では中々失敗はできないし、年を重ねるごとに失敗が怖くなる…。でも、育休はどれだけ失敗しても何の問題もない期間なんだなと。それってすごく大切だと心底感じました。
そこから、育休中たくさんチャレンジしました。立ち上げた地域ママコミュニティでは、トライアンドエラーでたくさん試行錯誤したし、流山市主催のイベント企画を任された時も飛び込もうと思えたのです。
そして、そのように外で経験した学びをMIRAIS内の自主企画としてアウトプットさせてもらいました。
『地域との繋がりづくりを考える会』『コミュニティの作り方ワークショップ』『セブ島留学現地レポート』など。
そこそこ資料を作った企画もあれば、思いついてすぐ手ぶらで開催した企画もあります。
でも、どんな企画からも参加者との対話から学びが多くありました。
新しくMIRAISに入ってきたメンバーからは、私の企画に参加し『資料も作らずこんなにカジュアルに開催していいんだ!これなら私にもできそう。』と驚かれたこともあります。
MIRAISはカジュアルにアウトプットできる環境なので、育休中は貴重な場所だと思います。
MIRAISに入ってとにかく挑戦する大切さを知って行動することができるようになったことが一番の変化だったと思います。
私はこれから復帰ですが、これまでトライアンドエラーで積み重ねてきた経験は自分の宝で、育休前より自分らしさを生かしながら働けるようになりそうだと思っています。
5.MIRAISの活動で1番思い出に残っていること、良かったことは何ですか?
何よりも、熱く語り合える仲間ができたこと。
育休は社会との断絶になりかねないけど、MIRAISのおかげで子供を介してだけでなく自分自身の繋がりができました。
また、これに気づいたことで、ナガレヤママムズもママ本人たちの気が合う仲間を見つけられる場所にしようと決めるキッカケになりました。
そして、MIRAISはメンバーがとても濃い!笑
会社で働いているだけでは絶対に出会えないし、毎日が異業種交流会の状態でした。
私はMIRAISに所属した期間中にMIRAISの運営を支えるチーム活動には参加せず、部活もあまり参加してこなかったし、ゆるっと参加スタイルでした。でも、それでもこんなに多彩な人達と出会える場所であることが一番の魅力だと思ってて、きっとMIRAISへの貢献度は人それぞれでいい、参加すること自体に価値がある、と思っています。
なので、もし参加を迷っている方がいれば、参加度合いは気にせずに人と出会える場所であると飛び込んでほしいなと思ってます。
6.今後の目標を教えてください。
理想の未来図で描いた、自分の強みを生かして働けるようになりたいです。まずはコミュニティマーケティングの仕事を会社で取り組んでいけるようになりたいと思っています。
そして、会社外でも今の地域ママコミュニティ『ナガレヤママムズ』をコミュニティマーケティングとして成立させたい。具体的には、企業から協賛を得て運営できるコミュニティに進化させたいと思っています。これは、まだまだこれから模索していく段階です。
そして、MIRAISメンバーからも、自身の地域でコミュニティを立ち上げたいと言ってる人もいたので、地域コミュニティの作り方みたいな型も作りました。できることならこれをフランチャイズとして展開していきたい、という野望も持ってます。
とにかく、やってみたいことがたくさん!MIRAISのおかげで、未来へのワクワクがどんどん膨らんでいます。
参考:
ナガレヤママムズHP :https://peraichi.com/landing_pages/view/nymoms
まりえさんブログ:https://ameblo.jp/marie19860729/entry-12443169046.html
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