【7周年イベント】親子で聴き、つながり、語り継ぐ平和 〜戦後80年、私たちにできること〜レポート
戦後80年という節目にあたり、MIRAISの7周年記念イベントとして、「平和について考えること」そして「平和な社会の実現に向けて自分たちにできること」「どのように次世代へ繋いでいくか」をテーマにした対話イベントを開催しました。
🔶開催概要🔶
■開催日時
第1部 2025/7/28(月)13:00~14:30
第2部 2025/8/7(木)12:00~13:30
■開催方法
第1部:対面+オンライン(ハイブリッド開催)
第2部:オンライン(Zoom)
■参加人数
第1部 対面 27名(大人12名・高校生5名・子ども10名)
オンライン 78名(リアルタイム参加・アーカイブ視聴)
第2部:オンライン 74名(リアルタイム参加・アーカイブ視聴)
■主催
MIRAIS14期メンバー(れいちゃん・かないみー・なっつん・ななすけ・はなみん・ゆりぴー)
■共催(会場提供)
株式会社オカムラ・WORKMILLプロジェクト
■登壇者詳細
上田 祥子 さん
Social Learning Architect(社会的学びの設計士)として活動。
MIRAIS1期生であり、3児の母。
埼玉県立高校で国語科教諭として勤務後、県教育委員会での勤務経験を経て、現在は明蓬館高校、アットマーク国際高校理事長特別顧問およびEuLa通信制中等部リードアンバサダーを務める。
ライフワークとして、東京大空襲の被災者・二瓶治代さんの体験を聴き取り、一人称で語り継ぐ「平和伝承」の活動に尽力している。
■会場詳細
Open Innovation Biotope “Sea”
オカムラ・WORK MILLプロジェクトが運営する共創空間。
「シガラミを脱ぎ、好奇心でつながり、共創を起こすことで、新しい『はたらく』の潮流をつくる」ことをコンセプトに、個性がまざり合い新しい価値を生み出す場として、多様なイベントが開催されている。
(所在地) 東京都千代田区紀尾井町4-1赤坂インターシティAIR 3階
株式会社オカムラ ガーデンコートショールーム内
■内容詳細
「平和ってどのように伝えていけばいいのだろう?」――戦後80年を迎える今年、そんな問いを胸に本イベントの企画がスタートしました。子育てを通して感じる日常の尊さ、一方で世界ではまだ止まない争いのニュース。MIRAISの仲間や子育て世代と共に、平和について考え、対話する時間を作りたいと思い本イベントを開催しました。
本イベントには、MIRAIS1期生であり、語り部として活動する上田祥子さんをお招きしました。また、第1部対面会場は、株式会社オカムラ様のご厚意により、共創空間Open Innovation Biotope “Sea”を使用させていただき、対面とオンラインのハイブリッドで語りを聴き、みんなで語り合うという場が実現できました。
第1部では、上田さんが、二瓶治代さんの東京大空襲の体験を“一人称”で語り伝える講話を実施。その後、『わたしから始まる平和』をテーマに、「平和ってなんだろう?」「私たちができる一歩って?」という問いについて、参加者同士で語り合いました。
第2部では、第1部から時間が経ち、新たに芽生えた考えや気づき、自ら行った小さなアクションを、ピッチトーク形式で共有。互いの言葉に共感し、新たな視点を得る時間となりました。
2日間を通して、世代を超えて「平和」という大きなテーマに前向きに向き合い、考えを深め合う温かなひとときとなりました。
🔶参加者の感想🔶
〈第1部〉
「子どもを育てる立場になり、改めて穏やかな毎日の幸せの尊さを感じた。戦争は絶対にあってはならないことだと強く思った。」
「二瓶さんが体験された空襲の情景がありありと浮かぶ語りでした。子どものいる身としては、自分の子と歳があまりかわらない女の子がこんな悲惨な体験をしてしまったことがとても悲しく、こんな辛い経験を我が子には決してしてほしくないと思いました。」
「オンラインでもその”語りの力”は十分に伝わり、心に響きました。」
「親として子どもに伝えられることや、仕事の中で自分にできることがあるはずだと感じます。」
〈第2部〉
「このイベントを終えてから、ニュースや日常の中で平和について考えるようになり、広島の平和記念式典を初めて中継で見ました。」
「平和学習を学校任せにせず、家庭の中でもきっかけを作り、学べる場所を訪れたり、一緒に考えてみたい。」
「自分にとって『平和』とは何か具体的に言葉にしてみたいなと思いました。そして、一つアクションを決めようと思います!」
「親になった今イベントに参加し、平和であることを絶対に諦められないと感じます。」
など、多くの嬉しい感想が寄せられました。
🔶主催者感想🔶
涙ながらに感想を伝えてくださる方、日常の中で小さな一歩を踏み出してくださる方、その一つひとつの言葉に胸が熱くなり、主催して本当に良かったと心から思いました。
今回は、戦争体験者ではない方が“一人称”で語るという、時代と共に語り部が少なくなっている中での新しい取り組み、そして平和伝承をリアルとオンラインのハイブリッドで行うという新しい形式に挑戦しました。その中で、平和は遠い世界のことではなく、私たちの日常や子育て、仕事の中からも育んでいけるものだと、参加者の皆さんと共に実感できた時間でした。ご参加頂いた皆様のこれからの日々の平和に、何かプラスになるイベントになっていれば、大変嬉しいです。最後にご登壇いただいた上田さんのお言葉を借りて、「戦後100年、150年が無事に訪れる穏やかで平和な日々が続いていきますように。」と心から願っています。
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