「子供の愛情のコップを満たすには」を開催しました!
MIRAISでは、メンバーの「やりたいことをやってみよう」を応援するための助成金制度があります。今回はその助成金にて外部講師を招き、MIRAISメンバー限定の内部イベントを開催しました。
子どもは親にとって宝物です。
たくさんの喜びを与えてくれるけど、毎日子育てに必死なわたしたちは、「わたしの育て方で大丈夫?」と不安になることもありますよね。
「子どもそれぞれが持つ愛情のコップとはどういうものなのか」「その満たし方はどうすればいいのか」、子育てで壁にぶつかった時のヒントになればと、公認心理士の植木希恵先生にお話しいただきました。
🔶開催概要🔶
【講師】
植木希恵さん
国家資格:公認心理師(第36975号)
教員免許:中学社会科/高校社会科福祉分野
認定心理士
トニー・ブザン マインドマップ®インストラクター
不登校・発達障がいの小学生中学生の個別指導塾
きらぼし学舎の代表
カウンセラーとして活躍後、中学講師を経て個別指導塾を始める
現在はきらぼしstudy onlineも主催。効率よく生きたいママを心理学とマインドマップの学びで応援しているお母さんのための心理学WEB講座
https://kiraboshigakusha.com/blog/
Spotifyで心理学ラジオを放送中
心理学の歴史、日常に使える心理学を切り口に思考を深める対話番組
■開催日時
2022/7/22日(金) 12:00~13:30
■会場
オンライン(Zoom)
■参加人数
43名
■内容詳細
「子どもの愛情のコップと満たし方」
1.そもそも愛情とは何だろうというお話をしていただきました。
人間は敢えて1年早く産まれてきます(生理的早産)。赤ちゃんは未熟で守られないといけない存在で産まれてくることで、周りとコミュニケーションを取り、愛着を形成していきます。
赤ちゃんがフェーンと泣いて信号を発信したら、誰かが応えてくれるのを繰り返すと、自分は構われる価値があり、周りは助けてくれる、世界は生きていくのに安心な世界だと気づいていきます。これが愛着形成と呼ばれるものです。
愛着理論を形成した、精神科医のジョン・ボウルヴィによると、安全基地として子どもは養育者を認識しているといいます。時にはしっかり離れてもよく、3歳児神話はウソであるとの話に低年齢で保育園に預けることに対して、周囲が否定的なときも迷いなく保育園に預けられるとわかりました。
2.子どもの欲しい愛情、親の与えたい愛情の違いについてのお話でした。
愛情は見えないけれど、5つの方法で示せます。①言葉②スキンシップ③プレゼント④サービス⑤時間です。子どもにどれが当てはまるかよく観察することが大切です。乳児期、子どもとべったりする時間を楽しみ、その後2〜3歳は一人でできることを手伝う期間となり、そうすることで子どもは愛されていると感じていきます。また4〜6歳の間は自主性をはぐくむ期間であり、子どもが自分で考えたことを認めてあげたり、わからないことに対しては養育者に聞いてねと教えてあげるのも大切とのことでした。
3.最後に愛情のコップのお話をしていただきました。
コップの大きさは子どもによって違います。養育者自身がその子どものコップを満たせない場合(例:子どもと遊ぶのが苦手)は別の人にやってもらえばいいという言葉に多くの参加者は納得していた様子でした。また子ども自身でコップを満たす方法を教えてあげてもいいということでした。講義全体を通して、子どもをよく観察しその子の良いところを認めてあげること、言語化してあげることが大切だとわかりました。また、完璧な母親を目指さなくてよい、母親だけでは子どものコップすべてを埋めることはできないから肩の力を抜いて行こう!というメッセージをいただきました。
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