インタビュー05.「アクティブになりすぎ注意!!子供との時間を大切に」

製造業 あゆみさん(30代)

MIRAIS:1期途中~2期所属(2019年1月~2019年9月)※第2子育休中

子供:3歳娘、1歳息子



1.育休コミュニティ「MIRAIS」に出会ったきっかけ、入ろうと決めた理由を教えてください。

1人目の育休時に出会ったメンバーがMIRAISに参加していて、その方の紹介で1期の途中から参加しました。私は1人目の育休時には別の育休者向けの団体に所属していました。濃密な育休期間を過ごし、一生モノの仲間を得て、自信を持って「ママの青春」を満喫できたと言えます。ただその一方で、子供に対して「もっとこうしておけばよかった。」「こんなこともできたかもしれないな」と後悔の思いを残した事もありました。なので2人目の育休を終える時は絶対に同じ思いをしない!!と心に決め、育休終了時に悔いなく生き生きと復職する自分を思い描き、心を弾ませてMIRAISに入ることを決めました。


2.育休テーマと、そのテーマに決めた背景を教えてください。

育休テーマ:「アクティブになりすぎ注意!!子供との時間を大切に」

1人目の復職時、日々の忙しさに追われて、毎日をこなすことに重点をおき、子供のペースでゆっくり接することをいつの間にか忘れていました。せめて育休中くらいは子供の目線に立って欲求を満たしてあげたいし、子供の強みを伸ばしてあげたいと思いました。

また、色々な事に取り組んでアクティブに動きたい性格のため、育休中にやりたい事は山ほどありましたが、子供への思いが満たされていなければ、やりたい事も100%頑張れないと思うので、まず第一にこれをテーマにしました。


3.テーマ達成に向けてどのような育休を過ごしていたか教えてください。

上の子は短時間保育で保育所に預けていましたが、週に1回は保育所をお休みさせて、その日は「好きなことを一緒にする日」としていました。具体的にはリトミックに通い、その後は大好きな祖父母の家で一緒に楽しい時間を過ごしていました。

保育所に預ける日は16:30にお迎えに行きますが、その後、子供はまっすぐ家には帰らせてくれません。しかし「夕方に外で一緒に遊べるのは今の育休期間しかないからいいか!」と、夕飯の準備を日中にしておいて、暑い日も寒い日も公園で体をいっぱい動かして遊びました。久しぶりにブランコの二人乗りをしたように思います。

また、保育所までは自転車だとすぐの距離ですが、時間に追われずに通園できる機会なので、毎日手を繋ぎ歩いて行くようにしていました。そのお陰で、子供はどんなことに興味を持つのかを知ることができたり、道端に生えている草花を見て一緒に季節を楽しむことができたりしました。また、近所の方から声をかけられる機会が多くなり、可愛がってもらえるようにもなりました。

時には子供への接し方に悩むこともあったので、自ら本やセミナーで知識をつけたり、MIRAISのメンバーと共有したりすることで、自身に合う育児法を見つけていきました。

とは言っても折角の育休なので、自分の事をしたい気持ちはもちろんあります。子供と過ごす時間と自分のために使う時間のオンオフをはっきりさせることで、ストレスなく両方を満喫できたと思います。


4.MIRAISに入ってどのような変化があったか、また、復帰後に活かされていることがあれば教えてください。

MIRAISに入るまでは、とにかくスケジュールを詰め込めるだけ詰め込み、アクティブに活動し、その充実感で満足していた私でした。しかしMIRAISに入って育休テーマを検討した時に、代表の栗林さんから「本当に一番やりたいことは何?まずは一番したいことに注力するといいよ。そこを100%頑張ることで、他のことにも力が注げるはず。」とアドバイスをもらいました。そこで頭の中がガラッと切り替わりました。「まずは優先順位を立てて、本当に大事にしたいことをしよう。その時に必要でないことは、今急いですることではないはず。」と周りの情報に惑わされることなく、客観的に判断できるようになりました。すると以前は減点法で自己評価する事が多かった私が、「少しだけだけど、やりたいことを進められている!すごい頑張ってるやん!」とポジティブに考えられるようになりました。そうできるようになったのは、育休テーマ設定後、毎月育休テーマに対して振り返りをし、それをメンバーに話し、共感してもらったり、励ましてもらったりして、自信を持つことができるようになったからだと思います。


5.MIRAISの活動で1番思い出に残っていることは何ですか。

私はチームに属さず、自分のペースで活動していました。その中で一番の思い出に残っているイベントは、ドリームボード(※)作りです。各々、自分の夢や目標について思うがままにボード上に表現し、その時の思いを共有しながらお互いの将来について応援し合うというものでした。メンバーのドリームボードは十人十色で、それぞれの夢を絵で見るのも面白かったですし、会話の中で発見した自分の夢もあり、将来を考えることにワクワク感を覚えました。

MIRAISの活動はどれも、自分の思いを共有し応援することを大切にしています。私にとってMIRAISは「社会留学の場」となり、自身にはない価値観を知ることができ、同時に自身を見つめ直し新たに発見することができました。

※叶えたい夢や理想を写真や絵などの具体的なイメージにしてコルクボードに貼り付けたもの


6.今後の目標を教えてください。

直近の目標は、まもなく復職を迎えますがこの育休期間に子供と向き合った姿勢を崩さず、時間に追われずに毎日を過ごすことです。

子供との時間を大事にしたい私と、しっかり働きたい私とが葛藤する事もあると思います。子供の何でも自分でやりたい欲を尊重すると時間がかかるので、どこまでさせてあげるかを悩んだりすると思います。下の子はイヤイヤ期が始まり、スムーズに事が進まず慌てたりする事もあると思います。

その時々で本当に大事にしたいことは何かを見定め、定期的に周囲に自分の気持ちをシェアして有意義に過ごしていきたいです。

長期的な目標は、まだ幼い我が子達に、働くことに興味を持ってもらい、働くことの楽しさを伝えていきたいと考えています。共働きが故、慌しい毎日がこの先も続きます。「どうして私達を預けて働きに行くの?」という疑問に対して「ごめんね」と言うのではなく、「こんなに楽しいことをママはお仕事でしていて、ママにとって働くってこんな意味があるんだよ!社会人っていいでしょ!」と胸を張って言えるようになりたいです。