【活動レポート】子どもの未来のためのSDGs 〜20歳の環境活動家&エコママと考える、明日へのアクション〜

【開催概要】

日程 :2021年3月2日(火)

時間 :11時半〜13時

場所 :オンライン(ZOOM)


3月2日に、「子どもの未来のためのSDGs 〜20歳の環境活動家&エコママと考える、明日へのアクション〜」を開催しました。MIRAISメンバーだけでなく外部の方も含むオープンなイベントとして開催しました。

なんと申込者数は約180名に達し、当日は約110名もの方にリアルタイムでご参加いただきました。(後日視聴も可)


本イベントは、MIRAIS内で持続可能な社会の実現に向けてのアクションを中心に活動している「サスティナファミリー部」が主催。

気候変動が、災害や異常気象などを引き起こしている今、子どもたちに豊かな地球を守り継いでいくためにも、子育て世代の私たちだからできることを考えていきたい、そしてより多くの人に伝えたいとの思いから、今回のイベントを開催しました。


イベントには、露木志奈さん・上田マリノさん、2人の素敵な講師の方にご登壇いただきました。


第一部では、若き環境活動家として活動する露木さんに「世界一エコな学校」と言われるグリーンスクールバリでの”持続可能な社会をつくる人を育てる”最先端の教育を受けたご経験と、気候変動の最新動向を紹介いただきました。

続く第二部では、ママであり環境ナビゲーターでもある上田さんとともに、環境問題を身近にとらえ暮らしに少しずつエコを取り入れる方法や、子どもとともに家庭でできる取組みを学び、エコアクションのはじめの一歩の踏み出し方について考えました。


【講演内容】

●第一部「若者xSDGs 私が変える~ 20歳が訴える今私たちを取り巻く気候変動」

ゲスト:露木志奈さん


世界一エコな学校と言われるグリーンスクールバリの授業で露木さんが取り組まれていたのは、なんと会社を立ち上げての「化粧品」開発。もちろんただの「化粧品」ではありません。本当にナチュラルな化粧品です。きっかけは”ナチュラル”をうたう化粧品で肌が荒れてしまった妹さん。本当にナチュラルな化粧品を作るために、調べ・試す中で様々なことを知り、「今ならまだ間に合う、今行動しなければならない」と現在大学を休学して講演活動を続けていらっしゃいます。


露木さんは、クイズ形式で気候変動の現状を解説しながら、私たちの選択が環境に与える影響の大きさ(特に肉食・電力の選択が与える影響は大きい)を示してくださいました。例えば、熱帯雨林破壊の主な原因はパーム油産出や牛畜産のための飼料耕作ですが、それは消費者の需要により引き起こされます。今選択しているものの背後にあるストーリーを知り、自分で考えて行動することが大切です。


今を生きる私たちへ、露木さんからのメッセージ

・日々の選択が、今の世の中を作っている。私たちは選択することで問題の原因になることも解決に役立つこともできる。だから思いやりのある選択をしていこう。

・自分という小さな世界を変えることから始まる。

・「3.5%ルール」 自分1人が変わっても何も変わらないと思うかもしれないが、全体の3.5パーセントが変われば必ず世界は変わる。


ご自身が若き活動家として身をもって行動されている姿に、私たちも地球のために、子どもたちのために、できることを「今すぐ」実行していこうと奮い立たせられました。


●第二部「子育て×SDGs はじめの一歩 〜エコアクション・環境教育」

ゲスト:上田マリノさん

気候変動が実際に今どのような影響を引き起こしているのかお話しいただいた上で、自分たちにできることとして、具体的に3つのことを教えていただきました。


1:毎日の生活で実践

・ナチュラル系洗剤にチェンジ

・少しずつ脱プラ!

・電気を変える 自然エネルギー比率の高い電気を選ぶ、電源構成を基準に選ぶ

・「買い物は投票」という意識で世の中に売っている物を私たちの購買で変えていく。

 5年後に社会が変わっているはず!


2:社会を変える小さな1歩

・「ほめる&おねがい」 企業やメディアにアンケート、お問い合わせ窓口などで意見を言う

・「地域活動に参加」 ごみ拾い、お花を植える活動、まちづくりに参加 →防犯にもつながる!

・「勤め先をチェック」サステナブル事業、環境活動に参加、自分から提案すること


3:親としてできること

・子どもに気づきのきっかけを与え続けること

(SDGsのマークがついた絵本や子ども向けに環境問題をわかりやすく紹介するテレビを見せる等)

・親である自分自身がアップデートし続けること

どれも子育て世代にとても身近で、今すぐアクションできる内容に参加者からも今すぐ取り組みたいとの声が多くあがりました。

イベントの最後には、参加者の方から明日からのアクション宣言をしていただきました!


【参加者からの感想】

・今1歳の子どもの未来のために自分にできることから始めたいと思います。

・「何かを始めるのに大人になるまで待たなくていい」「「思いやりのある選択」が世の中を変えていく」ということを、子どもたちと一緒に考えながら毎日を過ごしていきたいと認識を改めました。

・小さな子どもを持つ母として心を動かされました。志奈さんの言葉がストレートに伝わってきました。子どものために美しい地球を残したい。そう思いました。

・親として、子どもに気づきを与え続けること、そして自分をアップデートすること、具体的な情報源も教えていただき、とても参考になりました。

・思っていても一歩踏み出せずに変われない人は多いと思いますが、身近な事からの実践紹介はみんなが取り組みやすく、変わっていける第一歩な気がします。

・親としてできることをやっていく、重要なミッションだなと思いました。子ども達の世界は確かにどんどんアップデートされていますね。自分が知らない、わからないでは通らないんだと実感しました。「一体何してたの?」と言われないよう、まず一歩行動してみます。


露木さんのお話で、私たちの小さな一歩の行動からでもできることがある、今やらなければと勇気をいただき、上田さんのお話で、では今から具体的にどんなことをすればいいのかと考えることができました。

またこのイベントと合わせて、2/15-3/14の期間をMIRAISソーシャルグッド月間と銘打って、それぞれにとっての「社会に良いこと」を考え、学び、アクションを共有する1ヶ月としました!


フードロス問題や災害時の子どもの心理的ケア、子どもの自己肯定感を育むためのコーチングについて学ぶイベントを行ったり、それぞれのアクションをシェアしたりと、様々な活動を行いました。

今回のイベントやソーシャルグッド月間をきっかけに、少しでも多くの方が子どもたちの未来のためにできることを考えて下さったのであればとても嬉しいです。

露木志奈さん、上田マリノさん、ご講演いただきありがとうございました。


◆育休コミュニティ「MIRAIS」 育休コミュニティ「MIRAIS」

【MIRAIS】2018年9月より活動する、オンラインを中心とした産育休中のメンバーのコミュニティ。 「なんとなく育休」をなくそうをミッションに、コミュニティ内外での活動を行っています。