【活動レポート】戸部浩美先生による「職場復帰後の支えになる!マインドフルな子育て」セミナー

1月22日にMIRAIS内で『職場復帰後の支えになる!「マインドフルな子育て」』をテーマとしたセミナーを開催しました。


「マインドフルな子育て」とは・・・

忙しい生活に追われる毎日。


「今朝、子どもたちの目を見ておはようを言えたっけ?」

「夫はどんな顔をしていた?」


こんなふうに、大切な子ども達や家族との時間が、つい「ながら」になりがち。

そんな忙しいママ・パパでも、「今ここ」に集中するマインドフルネスの考え方を取り入れ、子どもや自分のありのままを受け入れながら子育てをすることができる。

これが「マインドフルな子育て」です。


講師は、東京大学大学院 医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター特任助教 戸部浩美先生。(以下、ひろり先生)

(画像)戸部浩美先生


ひろり先生は、お子様4人の子育てをしたご自身の経験から、エビデンスに基づいた子育ての必要性を感じられ「マインドフルな子育て」に辿り着いたとのこと。

それを聞いたメンバーは、セミナーが始まる前から興味津々。


そして迎えた当日。総勢70名ものメンバーが参加し、

セミナーは参加者全員での瞑想から始まりました。


ひろり先生からの「何があなたをここに連れてきましたか?」という問いかけに、それぞれが頭の中で想いを巡らせます。

そして、今ここにいること、いられることに対して心の中で感謝しながら、次第に話に引き込まれていくメンバー達。


続いて、事前ワークで「マインドフルな子育て」に取り組んだメンバー達が感想を共有。


「こんなに変化があるんだ」

という気付きや

「こうありたい」

という気持ちが募る一方で

「育児をしていると、つい子どもにイライラして怒ってしまう」

「親の暴言などは子どもにも悪い影響があるとわかっているけれど、自分を抑えられないときがある。マインドフルでいられないときはどうしたらいいか?」

メンバーからはそんな、子育てをしていると誰もがぶつかるような疑問や質問が飛び出します。


すると先生からは、「怒りはわたしの赤ん坊」と思って受け止めましょうと、目から鱗な回答がありました。

親がマインドフルな状態でいることは、子育てをしていくうえでとても意味があり、

子どもにも良い影響があること。


一方で、マインドフルな子育てにおいては、自分のありのままを受け止めることも大切。

そんな学びがありました。


また、過去や未来のことを考えること、マルチタスクをこなすことなど、いわゆる「ながら」思考や「ながら」作業は脳にとっては疲れる行為。先生は、その疲れる行為を続けるとリラックスできないんですよとも仰っていました。


常にリラックスした状態で呼吸に集中できるようになると、自分の注意がそれたときに「あ、注意がそれたな」と気付くようになり、これができるようになると反射的に怒るということが少なくなっていくのだそうです。


そして常にリラックスした状態を作るために必要なのが、一番始めに行った瞑想。

瞑想というと時間をかけて行う、難しい行為のように考えがちですが、ひろり先生が仰るには、子育てや家事の隙間時間に呼吸に意識を向けるだけでも気持ちの切り替えになります。


「普段の生活に取り入れやすい!これならできそう!」

とメンバー達からも喜びの声が聞かれました。


イベント終了後もひろり先生から音声でメッセージをいただき、

今回のイベントで学んだこと、実践して良かったことをぜひ身近な3人の方に

シェアしてほしいというお話がありました。


自分にとっては小さな学びが、誰かにとっての大きな救いに繋がるかもしれません。

孤独な子育てになりがちな現代だからこそ、周りと苦労や喜びを分かち合いながら

授かりものである子どもを大切に育てていきたいと思わされました。

親であるがゆえにしっかりしなければ、こうでなければならないという気持ちではなく

リラックスして、子どもも、そしてありのままの自分も受け止める。


4月から復職を控えるメンバーも多い中、とても大切なことを教えていただいた素敵なセミナーでした。

ひろり先生、ありがとうございました!!

ひろり先生が関わっておられるファミリーレジリエンスプロジェクトでは、

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